「国民栄誉賞は廃止に」舛添氏がツイートの真相説明 「権威ある人を称えてお金を使うなら若い人を応援すべき」との指摘も

 先月21日にプロ野球選手としての第一線から引退することを表明したイチロー(本名・鈴木一朗)が5日、政府が授与を検討していた国民栄誉賞の打診を辞退したことが分かった。今回が3度目となる辞退となるイチローは、2度目の打診時には「現役で発展途上だ」としており、今回は代理人を通じて「人生の幕を下ろしたときにいただけるよう励みます」と回答したことがわかっている。


 このイチローの対応について「正解だと思う。私は、この賞は廃止したほうがよいという持論だ。権力が利用したがる国民栄誉賞などなくても、イチローは世界のスーパースターである」と自身のツイッターに投稿したことが波紋を呼んでいた国際政治学者の舛添要一氏(70)は、7日に出演したAbemaTV『Abema的ニュースショー』で改めて自身の見解を主張した。


 「明確な基準がない。そもそも勲章を王さん(王貞治氏)にあげたかったけど、無かったから作ったのが国民栄誉賞のはじまり。人生は長いが、受賞した後になって何かつまづいたときに『お前、国民栄誉賞もらったくせに』となるから、貰った方も重荷になる」 

 舛添氏が明確な選考基準が無い事が一番の問題であることを指摘すると、千原ジュニアも「何でこの人がもらってないねんとか、色々ね。野村さん(柔道オリンピック3連覇の野村忠宏氏)とか、あれだけメダル獲ってもらってない」と選考基準が不明確であることについて疑問を呈した。

 

 さらに千原ジュニアが「思想的なことも(辞退に)関係あるのか」と投げかけると舛添氏は「彼は日本のスターというよりも世界のスター。アメリカのメジャーリーグでやっているわけだから、『俺は日本だけじゃないよ』という気持ちもあるのかもしれない」と答えた。

 この問題に独自の視点で切り込んだのは、東京大学大学院卒で元日経新聞記者の作家である鈴木涼美氏(35)だ。鈴木氏が「賞って基本的には受賞すれば権威がつく。例えば作家の新人が芥川賞を持っていたら箔がついて便利な時もあるけど、国民栄誉賞を受賞する人は、誰もが認めるスターであることがほとんど。そんな権威のある人たちを称えることにお金を使うくらいなら、もっと若い人を応援して欲しい」と政府に対してリクエストした場面では、視聴者から「アマチュア選手に与えるのがよい」という声も聞かれていた。

(C)AbemaTV


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