今月1日に発表された新元号「令和」。その元号の選定にも携わった9人の有識者メンバーのうち、ある一人の女性に注目が集まっている。白い光沢と気品のある着物を羽織って会議に参加した宮崎緑氏だ。ネット上では「新元号よりも服装が気になった」という声も上がっているほどだ。
この着物について着物専門店「銀座もとじ」の泉二弘明社長は「白大島紬という着物で、店頭販売価格はおよそ30万円から200万円になる」と説明すると、宮崎氏についても「宮崎氏は大島紬の大使である『本場大島紬大使』を務めており、奄美の人々は大変感謝している」と加えた。
宮崎氏は慶応大学時代からNHKでリポーターを務め、「ニュースセンター9時」では当時珍しかった女性キャスターに就任した才色兼備。ただ今回話題になっている紬に関しては格式張った場で着るというよりは普段着として着用されることも多く、「裏表」が無いために長く愛用できるという特徴もあるらしい。
この話題について女性的見地から意見を述べたのは、東京大学大学院卒の元日経新聞記者で作家の鈴木涼美氏(35)。鈴木氏は「確かに(宮崎氏の衣装は)気になった」と明かすと、女性特有の悩みについて次のように続けた。
「入学式などで青いドレスを着ている人が気になったこともある。男性には規定の衣装があり、ちょっとした場合でもスーツを着ておけば間違いがない。しかし女性の場合は、スーツなのかドレスなのか、ドレスでもロングなのか、ちょっとした装飾や遊びはOKなのか幅がある。そういった中で自分をどれくらい出すか、その場に合わせるかは難しい」
一方、この話題について文化という観点から話をしたのは漫画家の江川達也氏(58)。江川氏は「今の時代はコスプレが流行っている。大村秀章愛知県知事もコスプレで話題になったが、男性もどんどん変わった服を着ていいという文化にしていった方が面白い」と語った。
「あくまでも主役は元号」であると主張し、宮崎氏の衣装に疑問を呈したのはマーケティングアナリストの原田曜平氏(42)。原田氏は「30年前の男女雇用機会均等法ができた頃であれば話は別だが、今どき、メイクなど女性らしさで目立つというのは若い世代から見たら格好悪い。あくまでも主役は元号なのだから、こんなもので目立つ貧困な精神が問題」と批判していた。(AbemaTV『Abema的ニュースショー』より)
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