14世紀末から19世紀末までの約500年にわたって朝鮮半島を治めた朝鮮王朝。その歴史は、第11代王・中宗の時代を背景にした『宮廷女官 チャングムの誓い』、第19代王・粛宗が登場する『トンイ』や『チャン・オクチョン』、第22代王・正祖が主人公の『イ・サン』など、多くの時代劇ドラマで描かれてきた。『六龍が飛ぶ』は、そんな朝鮮王朝を作り上げた人々の活躍をダイナミックに描き「東京ドラマアウォード2016」でも海外作品特別賞を受賞するなど、高い評価を受けてきた大河ドラマだ。
(C)SBS
高麗王朝末期。勇猛果敢な武将イ・ソンゲの五男イ・バンウォンは、尊敬していた父が政敵に服従する姿を目撃し衝撃を受ける。その一方で、民のための理想国家の建設を目指す儒学者のチョン・ドジョンに憧れを抱くようになる。6年後、チョン・ドジョンが新たな国家の建設を計画していることを知ったイ・バンウォンは父が統治する辺境の地へと向かう。そこには苦難の道を歩む女性プニ、武士として名を馳せようとするムヒュルの姿もあった。
(C)SBS
固有の文字であるハングルを作り上げた第4代王・世宗が主人公の『根の深い木ー世宗大王の誓いー』を手掛けた脚本家と監督がタッグを組んで作り上げたこのドラマ。高麗の将軍イ・ソンゲが、王に対して反旗を翻して新しい国を立ち上げていくまでが、イ・ソンゲとチョン・ドジョンという“大人の英雄たち”だけでなく、それぞれの志を持って動いた4人の若者たちを加えた“六龍”の物語として語られていく。
(C)SBS
中心となるのは、イ・ソンゲの五男として朝鮮の建国に貢献したものの、多くの人々を殺めた残忍な人物としても知られるイ・バンウォン。後に第3代王・太宗となるこの人物は『根の深い木ー世宗大王の誓いー』のペク・ユンシク、『大王世宗』のキム・ヨンチョルなど、錚々たるベテラン俳優が演じてきたが、ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』や映画『王の運命—歴史を変えた八日間—』のユ・アインが渾身の力で演じきった若き日々の中では、恋愛模様も描かれるなど、より多面的で変化の多いキャラクターとなっている。
(C)SBS
そんなイ・バンウォンに師と仰がれるチョン・ドジョン役は、ドラマ『白い巨塔』や映画『朝鮮名探偵』シリーズなどで知られるキム・ミョンミン。「理想国家を作る」という大義を何よりも重視し、そのためには自分を慕っていたイ・バンウォンをも切り捨てることのできる冷徹な人物を重厚に演じている。また、チョン・ドジョンに見込まれ、新しい国の初代国王となるイ・ソンゲにはドラマ『グッド・ドクター』のチョン・ホジンが扮している。
(C)SBS
イ・バンウォンと志を同じくし、彼を支えていくプニ役は『ハベクの新婦』のシン・セギョン。日本でも大ヒットした『善徳女王』や『根の深い木ー世宗大王の誓いー』にも出演してきた彼女が、“主人公の相手役”という枠を超え、多くの人々から慕われ頼りにされている人物を力強く見せる。さらに、プニの兄で卓越した剣の腕を持つタンセ(後にイ・バンジ)役のピョン・ヨハンとイ・バンウォンの護衛武士ムヒュル役のユン・ギュンサンは、このドラマでの好演以降、注目度が急上昇。トップ俳優の仲間入りを果たした。
『六龍が飛ぶ』はAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて3月22日(金) よる7時55分より放送
0コメント