「トランプ大統領はよくやっていると思う」米朝首脳会談の”決裂”を受け橋下氏

 28日夜放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏が、”合意見送り”という結果に終わった米朝首脳会談に言及した。


 橋下氏はまず「拉致問題のある北朝鮮を評価してはいけないが、あの小国がアメリカとやりあうことができるのは、核を持ったから。今、アメリカはベネズエラに圧力をかけてマドゥロ大統領の政権を交代させようとしているし、イラクやアフガンにもガンガン行ったけれど、やっぱり核を持っている国に対しては現実的にそういうことはできない。5大国に続いてインドが核保有国になった時にも実は経済制裁をやったが、核を取り上げることは結局はできなかった。そして隣国のパキスタンも核保有国になった。今、インドとパキスタンはお互いに空爆しているが、核を持っているからこそ本気にならずに、仲良くしようよとなる。これが国際政治の現実。北朝鮮もそこに入ってきたということだ」と説明。


 その上で「オバマ政権は"戦略的忍耐"として無視したし、その前の政権も何もしなかった。その間に北朝鮮は着々と核開発を進めてきた。そんな中で、トランプのおっちゃんは核保有国を扱うやりかたとして、中国やロシアを巻き込んでよくやっていると思う。"反アメリカ"の国は北朝鮮を応援するだろうし、もしトランプ大統領でなければ、中国もロシアも言うことを聞かず、バンバン北朝鮮に輸出をしたと思う。トランプのおっちゃんに対しては批判も多いけれど、"巨大な漬物石"になっていると思う。 北朝鮮に制裁もかけているのに、金正恩に会った時には手を握って"あなたは偉大なリーダーだ"とやった。あんなことを言えるのはトランプだけだ。オバマはインテリぶって称賛されていたけれど、"軽石"だった。今後は北朝鮮に無茶な使い方はさせない、テロリストに核を流出させないようにコントロールできればそれで上出来。それ以上は難しいと思う。その意味で折れなかったのはよかったと思う」と評価した。


 他方、なかなか進展がみられない拉致問題については「今は日本の交渉材料は金しかない。日本に軍事力がないから舐められる。日本は憲法9条で武力行使を放棄しているから。もし政治にリーダシップを発揮しろ、ちゃんとやれと言うなら、然るべき軍事力を持たせるべきだ」と指摘した。

 これに対し、ゲストのジャーナリスト・堀潤氏は「日本はアメリカとは違い、北朝鮮とは同じアジアの国で、歴史的にも繋がりが深く、互いに悲劇の歴史を持っている」として、人道支援などによる信頼関係を構築しながら交渉を進めるべきだと主張。しかし橋下氏は「僕はそれで核兵器を放棄することはありえないと思う。核保有国だと認めた上で次の一手を考えるというのなら賛成だが、やはり外交交渉をする時には力が必要だ。核じゃなくても、ミサイルシステムなどを置いた上で、経済の話をやっていくべきだ」と訴えた。


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